小特集 在宅での急変とその対応
小特集2
緊急事態に対応するために―訪問看護の現場から
磯田 信子
1
1逗葉地域医療センター訪問看護ステーション
pp.818-821
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901224
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当訪問看護ステーションは,1994年6月にスタートした。活動区域は逗子市,葉山町(以下,逗葉地区と略)で,人口は9万人ほどである。青い空と緑の山に恵まれた環境は非常に良好で,県下一,高齢者の割合が大きい地域でもある。しかし,この地域の病院数は100床以下の病院が3か所あるだけで,主には医師会の開業医が後方病院との連携をとりながら地域の医療を支えているというのが現状である。
逗葉地区では,ステーションを開所するちょうど同時期に,県が推進する「かかりつけ医推進モデル事業」にサポート役である医師会が中心となって参加することになった。そして,委員会を設けて3年間にわたり事業の検討と推進を行なった。その結果,現在ではステーションに市外の病院から訪問看護指示書を頂いた場合でも,大半のケースでは地域の医師に協力を仰いで往診医となってもらうことができ,また,ステーションとも連携をとって,入院が必要であると判断される利用者については,過去に入院歴のある病院に入ることができる,というスタイルが確立しつつある。
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