特集 感染症の予防と管理
[鼎談]在宅感染管理のこれからの課題
川村 佐和子
1
,
南谷 幹夫
2
,
田村 ひろみ
3
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
2杏林大学保健学部
3陳瑞東クリニック
pp.203-212
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901788
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落ちてきている感染症への関心
本誌 在宅での医療・福祉はすごい勢いで拡がってきています.事業自体は伸びてきているのに,感染症対策は意外に放置されてきたというか,あまり目が向けられてこなかったような印象があります.川村先生は在宅難病看護のパイオニアとして,それこそ30年も前から地域での看護にかかわってこられたわけですが,その経過の中で感染対策の今昔をどのようにご覧になっていらっしゃいますでしょうか.
川村 原則的に現場はあまり変わってないと思います.ユニバーサル・プレコーション(資料1)の原点になる,感染を媒介しないための手袋の使用がまだ普及していないんですよね.これは病院の中も同じかもしれませんけれども.
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