連載 人生の終わりの日々のケアを訪ねて・18
在宅での看取りへ その3—無理かな,と思う変化が起きても連係プレーで
村上 紀美子
pp.684
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201346
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80代後半の郁代さんは,硬膜下出血で大学病院に救急搬送された後,「自宅退院は無理」という判断で,療養病院へ。転院した翌日に病院から「夜眠らないので身体拘束をします」と言われ,それが嫌で外出し自宅に外泊。そのまま認知症のある夫との在宅ケア生活に入りました。
90歳頃にグループホームに移ったときも「やはり自宅がよい」と本人の強い希望で,在宅独居生活に。家族とケアマネジャーが相談しながら,介護保険と自費サービスの組み合わせで在宅ケアを強化。最期の数か月はホームヘルプ(朝,昼,晩,深夜の毎日4回),訪問看護(週2回),訪問診療と訪問薬剤師(月に2回),訪問歯科診療,介護用具の追加などで在宅看取りを迎えました。今回は,その連係プレーを紹介します。
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