連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・104
先輩の経験知を共有する—26年間の看護に学ぶ
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京
pp.356-357
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200926
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まだ訪問看護が診療報酬上に位置づけられていない1991年2月。夫を看取った後、気分の沈み込みで引きこもりがちになったTさん(83歳)の訪問看護が始まりました。制度がないころですが、「ライフケアシステム」という会員制・互酬制を取り入れたしくみを使っています。訪問看護師が3か月に1度、健康相談や自立度の確認を行ない、必要があれば保健指導するという、自立支援そのもののアプローチです。
なお、1990年時点の平均寿命は、男性75.92歳、女性81.90歳。Tさんはこのころすでに「長生き」の範疇に入った方だったとわかります。
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