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第7回アジア腎不全看護シンポジウム
経験を共有し,危機を乗り越えよう
Sharing our experiences to overcome the crisis
平松 美紀
1,2
1日本腎不全看護学会国際交流委員会
2元活水女子大学看護学部
pp.4-8
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200285
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I.はじめに
2022年10月15日,第7回アジア腎不全看護シンポジウム(The 7th Asian Nephrology Nursing Symposium:以下,ANNSと略す)を日本で開催した.ANNSはアジア地域における腎不全看護の質向上を目的に設立され,2009年以降2年ごとにホスト国を交代しながらアジア各国での開催を継続してきた.日本開催は,2013年の横浜大会以来2度目となった.
地球温暖化による自然災害や長引くコロナ禍にあるという状況から,今回のテーマを,「Sharing our experiences to overcome the crisis」とした.近隣のアジアの国々での腎不全看護が,危機的な状況の中でどのような影響を受け,それにどう対応しているのか,様々な取り組みについて情報を共有し,ともに危機を乗り越えたいという願いを込めた.
コロナ禍の状況を考慮し,開催方法はオンライン開催とした.学会への参加は,知識や情報を得ることはもちろんのこと,同じ目的をもつ見知らぬ人たちとの出会いが一つの大きな楽しみであり,明日からの仕事のモチベーションにつながると考える.特に国際学会は文化や社会背景の異なる人たちと出会う希少な機会であるが,今回は感染の広がりが大きな壁となり,対面での学会開催は諦めることにした.非常に残念な決断であったが,一方で時間やお金をかけなくとも国際交流が可能であることや,今後の可能性も見え,マイナスなことばかりではなかったと振り返る.
以下に大会長講演として筆者が講演した内容の概要を示し,続いて海外のシンポジストよりいただいた講演内容について振り返る.
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