連載 訪問看護実践と成果のつながりを可視化するために—日本語版オマハシステムの開発に向けて・第20回
複合課題をもつ家族への介入をオマハシステムで評価する
藤野 泰平
1,2
1オマハシステム研究会
2株式会社デザインケアみんなのかかりつけ訪問看護ステーション名古屋
pp.286-291
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200909
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今回は、母親が外国人で、内縁の夫と共同生活をしている筋萎縮症の小児と、家族に対しての訪問看護の事例を取り上げます。環境要因や社会とのつながり、資源について、広い視野での訪問看護が必要な事例であり、公衆衛生分野の事例といってもいいと思います。
公衆衛生分野でもしばしば用いられているオマハシステムの特徴が活かせるとともに、複合的な課題を含むケースにおいて個々の問題を特定し、介入前後の評定を比べることによって介入の効果を測定することができます。今回はとくに、この効果測定の部分に焦点を当ててみていきたいと思います。
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