連載 訪問看護実践と成果のつながりを可視化するために—日本語版オマハシステムの開発に向けて・第2回
オマハシステムの構造とその特徴
酒井 昌子
1,2
,
岩本 大希
1,3
1オマハシステム研究会
2聖隷クリストファー大学看護学部
3前ケアプロ株式会社
pp.472-481
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200475
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
今回は、まず初めに在宅ケアの見える化ツールとして期待されるオマハシステムの構造の概要について述べ、さらに、他のツールと比較しながらその特徴を明らかにします。
筆者がオマハシステムを知ったのは、訪問看護制度が始まったころの調査からです。当時、訪問看護のどんな実践が利用者の安心で安定した療養生活につながるのか、についてオマハシステム分類を使って調査しました*1。今や絶版となった『オマハシステムによる地域看護ハンドブック*2』を使って、経過記録や訪問看護計画、さらに訪問看護師から実践内容を聞き取り、オマハシステム分類に1件ずつ、書き加えていくという作業を積み重ねました。その結果、当時の訪問看護師の献身的な実践を数値や図表で表わすことで、実践の成果が見え、感動したことを思い出します。
![](/cover/first?img=mf.1688200475.png)
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.