連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・101
エンゼルとデビル—隠れてしまった能力を引き出すケアとは?
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京
pp.128-129
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200871
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暮らしの保健室で行なう勉強会では、事例を通して、多職種が集まって病院と地域、職種間の連携などを話し合っています。先日、事例にあがったのが、看護小規模多機能型居宅介護「坂町ミモザの家」につながって半年が経過した、80代前半の女性Sさんでした。
Sさんは長らく糖尿病を患い、認知症による気分の変化で2つの顔を併せもつ方。陽気に歌って手踊りし、「ありがとう、ありがとう」と話す「エンゼル」の顔。そして、否定的な言葉を話し、表情が険しくなる「デビル」の顔です。この方への関わりは、看護と介護の連携も含め、その方の隠された能力を引き出すケアとは何かを考える機会になりました。
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