連載 認知症の人とその家族から学んだこと—「……かもしれない」という、かかわりの歳月のなかで・第10回
物語のなかで、ケアの知は磨かれる
中島 紀惠子
1,2
1新潟県立看護大学
2北海道医療大学
pp.130-131
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200872
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
本誌の昨年12月号(22巻12号)の巻頭シリーズ「ケアのヒュッテ」に社会福祉法人小田原福祉会の特別養護老人ホーム(以下、特養)「潤生園」のホットな活動が掲載された。私が30年以上も前に学ばせてもらった施設である。今回は質問者の役割をいただき、特養潤生園の歴史は、時田純理事長(90歳)の人生の折々の経験知から考えられた理念が息づいているのだと知った。このときの会話のなかで私は、忘れ去っていたいくつもの記憶が呼び起こされた。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.