特集 訪問ナースのための皮膚アセスメント入門
皮膚から読みとる,隠れている虐待
金児 玉青
1,2
1聖路加国際病院看護部
2皮膚科看護研究会
pp.638-642
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100183
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ほとんどの場合皮膚になんらかの所見が
発見の糸口
昨今マスコミでは,いろいろな場面での虐待の事実が伝えられています。夫が妻に,親が子どもに,健常者が病気を持つ者に。
虐待を受けている場合のほとんどは,なんらかの皮膚症状を呈していることが多いといえます。
皮膚の観察をするとき,皮下出血,熱傷,裂傷,咬傷,切創などを思わせる所見を「おかしい」と感じましょう。それらが新しいものばかりでなく,炎症後の色素沈着といえる状態や瘢痕となっているものがないか,つまり皮膚に新旧混じっている症状があるかということも観察すべきです。
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