特集 息苦しい療養者のQOLを高める 包括的呼吸リハビリテーション
在宅でできるQOLを高める呼吸リハビリテーションのポイント
佐野 裕子
1,2
1Respiratory Advisement Ys'
2順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
pp.371-377
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200694
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
呼吸リハビリテーションは、運動療法を中核として多くのエビデンスが報告されてきました*1。しかし、呼吸リハビリテーションは本来、運動療法だけでなく、「詳細な評価に基づいて、運動療法、患者教育、行動変容などを患者個々に処方する包括的な医療介入」とし、「患者の身体活動や心理状態を改善し、長期に健康状態を改善する行動を促進する」ことを目的とするものです*2。急性期から回復期、維持期・生活期における介入、近年では緩和・終末期リハビリテーションや、予防的リハビリテーションなどまで、呼吸リハビリテーションの適応は広がっています。管理する疾患や病態も多様化している在宅においても、この呼吸リハビリテーションは有効であると考えます。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.