シンポジウム リハビリテーションと保健活動—障害の受容をめぐって
5)QOLとリハビリテーションの関係から
大川 弥生
1
,
上田 敏
1
1帝京大学市原病院リハビリテーション科
pp.505-509
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901077
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リハビリテーションとは機能回復ではなく,本来人間らしく生きる権利の回復,すなわち「全人間復権」を目指すものであり,具体的にはQOLの最大限の向上が究極の目標である.そしてこのQOLは表1に示すような構造を成しているが,客観的QOLと主観的QOLのどちらか一方ではなく,その両者ともに重要である.そして障害の受容は,特にこの主観的QOL向上のためのまさに決定的な要因といえる.本稿では障害の受容について,特にリハビリテーションにおけるQOLの位置づけを明確にしながら論じることとしたい.
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