Japanese
English
特集 誤嚥性肺炎の呼吸・嚥下リハビリテーション
誤嚥性肺炎に対する呼吸リハビリテーション
Respiratory Rehabilitation for Aspiration pneumonia
佐野 裕子
1,2
,
植木 純
3
Yuko Sano
1,2
,
Jun Ueki
3
1順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
2Respiratory Advisement Ys'
3順天堂大学大学院医療看護学研究科臨床病態学分野
1Department of Rehabilitation Medicine, Juntendou University Graduate School of Medicine
2Respiratory Advisement Ys'
3Clinical Research Unit of Respiratory Pathophysiology, Juntendo University Graduate School of Health Care and Nursing
キーワード:
コンディショニング
,
ADLトレーニング
,
筋力・持久力トレーニング
,
チームアプローチ
,
再発予防
Keyword:
コンディショニング
,
ADLトレーニング
,
筋力・持久力トレーニング
,
チームアプローチ
,
再発予防
pp.99-104
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200130
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はじめに
誤嚥性肺炎に対するリハビリテーションは,摂食・嚥下リハビリテーションに加えて,健康状態の早期改善や日常生活動作(activities of daily living;ADL)の自立を目的に呼吸リハビリテーションを同時に行う必要がある.呼吸リハビリテーションはこれまで慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)を主な対象として,多くの有用性のエビデンスが集積されてきたが1),肺炎,無気肺などの急性発症した呼吸器疾患,慢性の呼吸器疾患,肺癌や食道癌等の周術期で呼吸管理を要する場合など,さまざまな病態や疾患が適応となる.
2012年に出版された呼吸リハビリテーションマニュアル—運動療法,第2版では2),急性期・急性期から回復期における介入法や肺移植の術後回復期における実践法などが新たに示された.本稿では,本マニュアルを中心に誤嚥性肺炎の呼吸リハビリテーションについて解説する.
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