--------------------
次号予告・編集後記
小林
,
小池
pp.1011
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200605
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
「先駆者となるには、橋となれ」これは、小説『霧に橋を架ける』(キジ・ジョンスン著、創元SF文庫)の最後に引用されていた「ウェールズのことわざ」です。今回の特集を通じて、この言葉の含蓄をかみしめました。激流や深い渓谷など次への到達が困難な地点も、知識・経験が豊富な達人なら渡ることができる。しかし、多くの人が安全・容易に渡るためには、そこに「橋」をかける必要がある。
専門看護師は困難や課題を見極め、多くの人がそれを乗り越えられるように研究や方法を考えて、各関係機関との協働・連携を橋渡しし、実行できる。つまり、先駆者の素養が培われている方々なのだと思いました。…小林
マギーズ東京がオープンしました。センター長は、本誌連載の著者・秋山正子さん。まさに「もっとやさしく、もっと自由に!」を体現されています。マギーズは、がんによる影響を受けたすべての人が、予約なしにいつでも訪れることができます。これはつまり、“サポートをする側”にとっては「いつ、どんな悩みをもつ人が訪れるのかがわからない」ということ。その点で、病院で行なわれる「相談支援」とも異なり、サポートをする側には、より即興的な態度・関わりが求められることになります。「ケア」「支援」「サポート」——。マギーズの実践は、そういったものの本質に一歩迫るものになるのでは!?と、熱視線を送っています。…小池
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.