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次号予告・編集後記
小林
,
小池
pp.580
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200501
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経営学者のP・ドラッカーはマネジメントに関して「強みの上に築け」という名言を残しています。看取りや小児看護といった自らの「強み」をもっているステーションが、その強みをさらに活かすために人員や規模も大きく安定させていった結果が、機能強化型の算定につながっています。そして、その「強み」は、なにより利用者さんや地域のためにという思いがもとになっています。あらためて在宅医療・看護を支える方々の真摯な思いと姿勢に頭が下がりました。これからは、地域活動も「強み」とするところが増えてくることが期待されます。…小林
頭木弘樹氏・著『絶望読書—苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社)を読みました。著者は、病により絶望的な思いで過ごした日々の体験を踏まえ、「絶望しているときにこそ、絶望を描く本に救われる」と述べます。人はすぐさま立ち直りの段階に入るわけではなく、絶望にひたっている時期がある。そのさなかでは、ポジティブな言葉は侵襲的であり、ネガティブな言葉こそが癒やしとなる—。一見、逆説的な指摘(?)ですが、そこには妙な納得感。「支援」というものに与えるヒントもあるのではと思うのでした。…小池
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