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次号予告・編集後記
小林
,
小池
pp.248
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200665
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マインドフルネスの定義やワークを見る限り、日常生活のさまざまな場面で取り組めそうです。ただ、伊藤絵美さんも「『根づいたな』と実感できるまでに2年かかりました」と話されていたように、一番肝腎なのは継続し、その「構え」を会得すること。この考えや感覚は、武道やスポーツ、芸術などと通じるものだと思います。例えば空手では、基本や「型」の練習を何百回・何千回とくり返し、その動きを身体に覚えこませ、意識せずともとっさに反応できるように鍛錬します。それができてはじめて隙のない「構え」を会得できます。マインドフルネスの「構え」の会得も同様の過程なのだと思いました。…小林
「マインドフルネスな態度が身につき、マインドフルな『構え』ができると、ストレスがきたときもすぐにそれに対してマインドフルに受け止めることができる」(伊藤絵美さん)、「葛藤も、動揺も意識が過去や未来にとらわれていて、今ここにないというときに起こることが多いようです」(栗原幸江さん)。これらの指摘は、米国スピリチュアル・カウンセラー岡田圭さんの講義(前号掲載!)を思い出させます。自分で自分を理解し、受容することで、揺らがずに人と接することができると述べた岡田さん。「マインドフルネス」という言葉こそ使わなかったものの、マインドフルな構えが土台としてあったのだと感じるのです。そんなわけで、バックナンバーもぜひぜひお手にとってご覧ください。…小池
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