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次号予告・編集後記
小林
,
小池
pp.168
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200647
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「自立」とは、「他からの支配や助力を受けずに存在すること」(『大辞泉』)。この字義のまま自立支援を捉えると、身体的機能の向上が必須に思われます。ただ、この熟語をかたちづくる「立つ」には、「決意して事を起こす・奮起する」の意味もあります。今号の実践報告のなかで、がん末期のA氏が「お茶会をしよう」「ワインを用意しておいてくれよ」と自ら要望し、それに応える支援が紹介されています。「立つ」の意味からすると、これも自立支援と言えます。その人の意思を尊重し、したい事が極力できるように支える。「自立支援とは?」を考えたとき、この医療・介護の基本理念に立ち戻りました。…小林
成果を問うことは大事だが、結果的にケアを受けられない高齢者が生まれてしまっては元も子もない。そんな危機感から、あらためて高齢者本位の自立とは何か、自立支援とは何かを問い直したく、緊急特集といたしました。実践の場に身を置く皆さんのブレぬ姿勢に力強さを覚えてひとまず安心。一方で常に問い続けねばならぬテーマなのだなと再認識した次第です。●特別記事のチャプレン・岡田さんの「相手の話に意識を向け続けるために、まずは自分自身をよく理解せよ」という投げ掛けは必見!「チャプレン」というと宗教的なものであり、何か特別な力をもつ職種かのように思い込んでいました。が、決してそんなことはなく、むしろ理論的に、そして現実的な方法で,即興的な対人ケアの術を洗練させていることに驚きました。目からウロコな講義でした。…小池
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