特集 ユマニチュードは何が違うかⅠ—その有効性と可能性
特別な時間をとらず、いつでもどこでも、日常的なケアのプロセスで使える技術—最も困難なケースにこそ活用できるユマニチュード
伊東 美緒
1,2
1東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」
2ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部
pp.276-284
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200166
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私の「ユマニチュード(Humanitude)」との出会いは、共同研究に取り組む大学教授の研究室で、たまたまHELP(Hospital Elderly Life Program)というせん妄予防プログラムのテキストを見かけたことに始まります。HELPに関心があったので、テキストを読みたいと教授に伝えたところ、「日本にHELPを広げようとされている本田美和子先生(p.310)をご紹介しましょうか?」と提案してくださいました。2012年の冬、初めてお会いする日、「フランスからのお客さまを同行してもよいでしょうか?」と本田医師が連れてこられたのが、ユマニチュードを考案したイヴ・ジネスト先生(p.311)だったのです。
偶然の重なりは、「必然」かもしれません。でもこのときは、ユマニチュードにこれほど深く関わることになろうとは、思いもしませんでした。
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