連載 姫井先生と考える 健康に生き抜くためのヒント・6
健康管理としての時間管理―いつでもどこでも仕事ができるのはメリットか?
姫井 昭男
1,2
1PHメンタルクリニック
2大阪医科大学神経精神医学教室
pp.738-742
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102231
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
数社の外資系企業をEAP*コンサルティングしている筆者は,著しく変化する就業形態のなかで,どうやって健康管理をしていくのかという課題への対策に明け暮れる毎日です。米国では,新しい就業形態として,採用面接から,業務の発注,成果物の提出までのすべてをweb上で行う「web worker」という就業形態まで出てきました。これが日本に広く導入されたときには一体全体どうなってしまうのだろうか? そんな働き方であっても,産業保健スタッフは安全配慮義務を負わされるのかと考えると恐ろしくなってきます。今回は,新しい働き方における健康管理の考え方としての時間管理について解説します。
*EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)は,1984年に米国の政府機関が公式規定を作り全米の企業に普及。従業員の心の健康をサポートするメンタルヘルスケアのプログラム。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.