巻頭インタビュー マグネットステーション・46
「チームスピリット」が人を、地域を、社会を変える―Buurtzorgに学ぶフラットな組織運営の勘所
Jos de Blok
1
,
Yvonne Kroon
1
,
Ard Leferink
2
,
Wilbert Sluiter
,
山本 則子
3
1Buurtzorg Nederland財団
2Buurtzorg Nederland財団研究開発部
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
pp.427-434
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102804
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看護師を中心とする小規模チームで、ケアマネジメント、訪問看護・介護等を一体的に提供する(p.444)オランダの在宅ケア組織Buurtzorg(ビュートゾルフ)。2006年の創業から瞬く間にオランダ全土を席巻し、今では約750事業所・約8000人の一大組織に急成長。「就職したい!」と400人の応募があった月もあるほどで、離職率は5%と低く、まさにマグネットステーションです。
とはいえ、1つひとつのチームは最大12人と大きくはありません。学士レベルの看護師を多く含む自律型のチームで、地域密着型の質の高い統合ケアを効率よく提供しています。その効果は、非常に高い利用者満足度と従業員満足度、さらには医療費削減にまで及び、国の制度にも影響を与えています。
成功の鍵は、看護師の「自律性」を引き出すフラットな組織づくりとアカウンタビリティ。その理念を着実に現実のものとしてきたシステムについて、Jos(ヨス)代表ほか、ビュートゾルフで働く看護師のYvonne(イヴォンヌ)さん、ICT責任者Ard(アート)さん、そしてビュートゾルフと協働する家庭医のWilbert(ウィルバート)さんの4名に聞きました。
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