事例報告
仕事を辞めずに介護に取り組む家族への支援―変則勤務に対応しチーム制訪問看護で支えた一事例
杉本 麻希
1
,
磯崎 友美
1
,
横田 真理子
1
,
加賀田 茂子
1
,
岡部 明子
2
1秦野伊勢原医師会秦野訪問看護ステーション
2東海大学健康科学部看護学科
pp.657-661
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102572
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近年、在院日数の短縮化と在宅療養移行促進をめざす政策により、在宅療養者が増加している。一方、高齢者人口の急激な増加は家族形態の変化をもたらしており、高齢者のいる世帯のうち、「単独」「夫婦のみ」の世帯が過半数を超えている*1。
実際に、首都圏近郊の中規模市(高齢化率23・9%)にある当ステーションの利用者の世帯類型は、「高齢者単独世帯」「夫婦のみの世帯」「日中独居世帯」が5割を占めている(2012年4月現在)。また、家族が就労のため長時間不在となるケースも見られ、世帯構成員の変容や生活時間の変化が在宅療養の開始・継続の阻害要因となる可能性が考えられる。したがって、このような家族形態の変化に対応した在宅支援のあり方を模索する必要性がある。
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