特集 見直しすすむ交替制勤務
変則2交替制勤務への試み
佐藤 清江
1
1総合病院衣笠病院看護部
pp.220-223
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904757
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はじめに
入院患者をケアする立場にある者は,365日,24時間休みなく交替で勤務をする責任があります.一般企業のように週休2日制が完全実施され,有給休暇も100%消化でき,ゆとりある勤務環境の保障があれば,世間で言われる3Kなどの問題も少ないでしょう.しかし,看護界の現実は厳しく,夜勤回数が多い,休暇を十分取れない,患者さんの話しに耳を傾けたくとも忙しくてできない等,個々人はジレンマを感じながら勤務している状況です.
戦後,基準看護を取得するために,3交替制勤務の形式を取らざるを得ない現状がありました.それが,1992年の診療報酬改定で厚生省の規制緩和で,サービス低下をさせない2交替制の勤務が導入され始め,変則3交替,2交替制の勤務体制がいろいろな施設で施行されるようになりました.
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