連載 一器多用・第24回
“腰痛持ち”がいなくなったデイサービス
岡田 慎一郎
pp.420-421
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102507
- 有料閲覧
- 文献概要
本誌前号巻頭インタビューでも話題になった「腰痛」。近年、介護職員が腰痛のため欠勤するケースも急増していると言います。利用者の重度化が年々進むなか、2011年に腰痛で4日以上欠勤し「労災」と認められたケースは1000件。10年前の2倍以上の数だそうです。
そこで厚生労働省は、職場での腰痛予防ガイドラインを19年ぶりに見直し、医療・介護分野では、ベッドや車椅子などへの移乗動作(とくに持ち上げる動作)を行なう際は、「リフト」などの福祉用具を積極的に用いるよう奨励しました。どうしても人手で行なう際は、「適切な姿勢」で「身長差の少ない2人以上」でと求めています。リフトなどを購入し一定の効果が出た場合は購入費用の半額を補助する制度も設け、福祉用具の利用を促すそうです。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.