連載 今月の深めたい理学療法周辺用語・第8回
放課後等デイサービス
稲葉 政徳
1
Masanori INABA
1
1岐阜保健大学リハビリテーション学部
pp.944-945
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203560
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放課後等デイサービスの役割
放課後等デイサービス(以下,放デイ)は,2012年に改正された「児童福祉法」において学齢期における障害児の放課後等対策の強化を図る目的で創設されました.また,放デイ運営の指針となるガイドライン1)は,制度化後に放デイの開設が急増したことを背景に,サービスの基本指針を明確化する目的で2015年に厚生労働省が公表したものです.
ガイドラインでは,放デイの基本的役割として,① 子どもの最善の利益の保障,② 共生社会の実現に向けた後方支援,③ 保護者支援の3点が明記されています.また,放デイの基本的活動については,① 自立支援と日常生活の充実のための活動,② 創作活動,③ 地域交流の機会の提供,④ 余暇の提供の4点が示されています.なお,厚生労働省は事業所サービスの質を担保するため,各事業所がガイドラインを遵守するとともに,自己評価結果を公表することを義務付けています.2016年度には,児童発達支援管理責任者の資格要件ならびに人員配置基準の見直しを行っています.
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