特別記事
「インターライ方式」ケアアセスメントの特徴と利点―多職種連携と切れ目のないケアプランを可能に
天野 貴史
1,2
,
石橋 智昭
1,2
,
池上 直己
1,3
1特定非営利活動法人インターライ日本
2公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団
3慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.327-331
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102169
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介護保険制度が発足して10年の総括において、厚生労働省は「地域包括ケアシステムの確立」を今後の課題に挙げた。「地域包括ケア」は、さまざまな意味で使われる概念だが、狭義には「個々人の心身の状態に応じた“切れ目のない”医療や介護の提供体制」の地域単位での構築を意味する。
このような問題意識は、介護保険制度の設立当初から認識されており、多職種協働やトータルケアマネジメントの重要性が叫ばれ、「介護支援専門員」(ケアマネジャー)が制度化される根拠ともなった。しかし、制度設立から10年が経って新たに「地域包括ケア」の確立が課題に挙げられたことは、職種間・サービス間の分断が十分に改善されていないという評価を反映していると言える。
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