特別記事
―さまざまな対象者を支える作業療法の取り組み―地域生活移行を推進する「作業療法5・5計画」の経過とこれから
小林 毅
1
1千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科
pp.332-337
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102170
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国の作業療法士(以下、OT)は、「理学療法士及び作業療法士法(昭和40年6月29日法律第137号)」(以下、法)により国家資格となって以来、まもなく50年となる。この間、医療だけではなく、保健や福祉の領域でも、さまざまな対象者に作業療法を提供してきた。「住み慣れた場所(土地や住居など)で、安心に安全に、その人らしく生活したい」と願う人たちとその家族の誰もが、できるかぎりよりよい生活を続けられるように。
特に、社団法人日本作業療法士協会〔以下、OT協会。会員数4万4863名(有資格者5万7196名。組織率約78.4%・2011年12月末現在)〕では、2008から2012年の5年間に取り組むべき課題を、「作業療法5か年戦略(作業療法5・5計画)」(以下、5・5計画)としてまとめ、課題解決に取り組んできた。その概要と経過を振り返り、今後の活動に向けた私見を合わせて紹介する。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.