書評
『—インターライ方式—看取りケアのためのアセスメントとケアプラン』|多職種による共通視点の看取りケアを可能に
池崎 澄江
1
1千葉大学大学院健康増進看護学
pp.223
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300030223
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「インターライ方式」とは、包括的アセスメント方式の国際的な基準であり、実は日本での歴史も長い。当初はMDS(Minimum Data Set)方式と呼ばれ、施設を対象とした『高齢者ケアプラン策定指針』は1994年に、居宅版の『在宅ケアアセスメントマニュアル』は1996年に、それぞれ刊行された。そして、施設版と居宅版を統合した『インターライ方式 ケアアセスメント』が2011年に発刊され、高齢者ケアに関わる専門職に長く役立てられてきた。監訳者は一貫してインターライ日本理事長の池上直己氏である。
日本における死亡者の年齢構成は85歳以上が半分を占め、高齢者施設での死亡数は右肩上がりの今、本書の発刊はまさに時宜を得たものである。

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