特集 明日から使える免疫関連有害事象マネジメント ~免疫チェックポイント阻害薬の看護ケア~
第Ⅲ章 免疫関連有害事象マネジメント ~事例で学ぶ気づきのポイントとケアの実際~
サポーティブケア ~ケアの要点と多職種連携~
湯川 夏美
1
1東京大学医学部附属病院看護部/緩和ケア認定看護師
pp.144-147
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_144
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はじめに
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の副作用である免疫関連有害事象(irAE)は細胞障害性抗がん薬の副作用よりも発現頻度は低いが,多様な症状に加え個人差が大きく,出現時期の予測が困難である.irAEによりさまざまな問題を生じ,日常生活や社会生活に支障をきたすことがあるため,QOLの維持において症状緩和・リハビリテーション・栄養管理・口腔ケア・心のケア・社会復帰支援などのサポーティブケアを多角的視点で包括的に実施することが重要となる.本稿では,筆者の緩和ケアチームとしての活動を通して,ICIの治療を受ける患者へのサポーティブケアにおける緩和ケアチームの役割について解説する.
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