特集 認知症医療・ケアの知識を見直そう 認知症こそ在宅・地域で
医療依存度の高い認知症利用者への訪問看護―医療職としての役割と訪問介護との連携
今井 めぐみ
1
1訪問看護ステーションさぎそう
pp.999-1001
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102057
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当訪問看護ステーションは、開設して11年が経ちました。現在、利用者数約100名の訪問を、約10名の看護師で担っています。
開設当初の11年前は、認知症治療薬のアリセプト®の服薬が始まった頃で、在宅でもアリセプト®を内服する利用者が徐々に増えてきました。この数年は、高齢化に伴い、認知症ケースの訪問依頼が増えています。最近では、「独居で大丈夫なの?」と思われる事例や、介護する配偶者もまた認知症である事例も多くなり、“綱渡り状態”でなんとか在宅で生活している状況が多くみられるようになりました。介護者であるご家族が疲労困憊している困難事例もあり、独居や高齢世帯などの別居家族は現状を理解していないことが多いなか、対応に困るケースも増えています。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.