研究報告
3つの依存度からみた訪問看護利用者の特徴(第2報)―療養病棟入院患者との比較
澤谷 知佳子
1
,
高村 悦子
2
1元:北部上北広域事務組合公立野辺地病院地域医療科・訪問看護室
2北部上北広域事務組合公立野辺地病院地域医療科・訪問看護室
pp.305-311
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901476
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はじめに
訪問看護利用者(以下,利用者)のニーズは,医療・生活・社会的側面などの多角度から捉えた上でケアの提供が必要である。前回の研究1)では,利用者の医療・生活・社会的依存度を点数化し,その特徴を明らかにした。そして,最終的には,当院独自の訪問看護対象者の選択基準を作成することが,当初の目的であった。
しかし,平成12年度から介護保険制度がスタートし,サービスの選択や決定は,要介護者やその家族を含めた受け手側の自由意志に任されるようになった。このような社会情勢の変化に伴い,今改めて医療機関における訪問看護の意義や特性を再確認する必要がある。
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