連載 在宅ホスピスの現場から ターミナルケア実践からの12の学び・11
―在宅ホスピスケアにおけるリハビリテーション―「歩きたい」希望を支えたチームケア
𠮷野 貴子
1
1訪問看護パリアン
pp.944-947
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102039
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「歩きたい」―。隆志さんのご家族が、当ステーションが属する医療法人社団パリアンの相談外来に来訪されたのは、去年の冬のはじめのことです。相談外来のカルテに残された奥様と長女さんの話から、隆志さんはそのためにリハビリテーション(以下、リハビリ)に取り組んでおり、「退院したら、どこかに出かけたい」という希望があることを知りました。退院後の初回訪問診療でも「車椅子で、近くのスーパーなどに外出したい」と医師に、訪問看護師にも「右下肢の麻痺は治るのでしょうか?」と問い、歩きたい思いを語っていました。そこで、理学療法士として訪問を開始することになりました。
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