書評
『がん患者の在宅ホスピスケア』
林 直子
1
1聖路加看護大学成人看護学
pp.906
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102635
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なにげない日常生活を送るなかで、時折思うことがある。あと何回くらい、こうして朝目覚めて、歯を磨くのだろう。あと何回くらい、家族と食事ができるだろう。人生の最期は、住み慣れたわが家で、使いなじんだ自分のベッドで天窓を眺めながら逝くことができるだろうか。
「がん看護」「緩和ケア」と名のつく研究室を担っていることもあり、「死」あるいは「人生の終わり」について考えることがしばしばある。それは看護職として、死に逝く患者に残された時を思うことであったり、身内や自分自身の死に際のことであったりとさまざまである。
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