連載 在宅ホスピスの現場から ターミナルケア実践からの12の学び・8
―認知症でも看取りはできる―介護されてきた認知症の妻が夫の死を受け止めるまで
蛭田 みどり
1
1ケアタウン小平訪問看護ステーション
pp.684-687
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101959
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「父が、医師から、胃がんで治療は難しい、あと余命3~6か月と言われた。できれば家で最期までと思うが、認知症の母がいるのでどうしたらよいか?」と、ご長男から当ステーションと併設の在宅療養支援診療所に問い合わせがありました。
ご長男と診療所の医師が面談すると、徹さんも家で過ごしたいと望んでいるが、病状が進行していくなかで共倒れになってしまうのではないかと、ご長男は先の見えない不安を抱え、途方に暮れていることがわかりました。
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