昨日の患者
認知症の夫を見直す
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1447
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211011
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高齢社会を迎え,認知障害の患者さんが増えつつある.夫婦の絆を見出し,恍惚の夫に尽くす奥様を紹介する.
80歳代前半のTさんは,5年ほど前に大腸癌で手術を受けた.術後の経過は良好であったが,腸閉塞をきたして再入院した.そこで胃管を留置し,絶飲食とした.しかしながら著明な認知障害のため大声を出しては動き回り,胃管も引き抜いた.そこで鎮静薬を使用し,奥様には付き添いをお願いした.
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