特集 ICF(国際生活機能分類)を訪問看護に活かす
専門性を伝え合い,行動するためのICF
宇田 薫
1
1おもと会大浜第一病院訪問リハビリセンターあめくの杜
pp.970-972
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101743
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在宅サービスにおいて,訪問リハビリテーション(以下,訪問リハビリ)の歴史は浅い。訪問看護に比べ,事業所数や従事者自体もまだまだ充足していない。訪問リハビリが提供できるサービス内容の周知も不十分である。訪問看護事業所に「褥瘡処置」「服薬管理」「全身状態管理」などのように具体的なサービス内容が求められるのに対し,訪問リハビリ事業所には「リハビリ」「運動」など具体的でない依頼を受けることが少なくない。
しかし,そのような依頼も,生活のなかで何か「リハビリ」や「運動」を行なわなければ改善や維持できないことが存在するので依頼が来るのである。われわれ作業療法士・理学療法士は,学生時代からICFを用いてケースの全体的な評価・治療・訓練を行なうように教育を受けている。そのため,そのような具体的でない依頼の場合に,問題点を抽出するための1つのツールとしてICFを用いている。
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