Japanese
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特集 リハビリテーションにおけるICFの活用
ICFの現状と課題
Current status and issues of the International Classification of Functioning, Disability and Health
三上 直剛
1
,
中村 春基
1
Naotaka Mikami
1
,
Haruki Nakamura
1
1一般社団法人日本作業療法士協会
1Japanese Association of Occupational Therapists
キーワード:
ICF
,
生活行為向上マネジメント
,
ICFの活用
Keyword:
ICF
,
生活行為向上マネジメント
,
ICFの活用
pp.5-12
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201187
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はじめに
「人は一人では生きていけない.また,人は作業なしでは生きていけない」.作業を行うことで,自分らしさを確認し,生きる糧を得,役割や価値,自己と他者など社会人として個人としての存在を自覚できる.
「人は作業を行うことで元気になれる」という作業療法の考え方は普遍的であり,そんな作業療法の素晴らしさを届け,国民の健康に寄与できたらと考えている.
本来作業療法には,対象者を「障害者」として固定的に捉えるのではなく,対象者を「生活者=生活する主体」として捉え,さまざま治療・援助・支援を行うという基本的な視点が備わっている.
国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)の活用と課題,展望の中での作業療法士の果たす役割は,「作業」の保障につきるのではないかと考える.日本作業療法士協会(以下,当会)の取り組みを通し生活機能の考え方の概説を行う.
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