伝え学び合うこと

　2014年の秋にA県士会の「事例報告登録制度研修会」の講師を務めさせていただきました．プログラムは，事例研究の意義と事例報告登録制度の概要，事例審査のポイント，登録の方法，モデルケースを通したグループ演習でした．研修会は午前10時から午後4時まででしたが，参加された皆さんは熱心に講義を聴き，演習にも積極的に参加されていました．今回は，研修会の企画・運営を担当された皆さんとの出逢いから感じたことを述べさせていただきます．

　この研修会を企画・運営された責任者のBさんから最初に電話をいただいたのは2014年の6月初旬でした．A県士会の現職者共通研修企画運営委員会の委員をしているとのことで，役員の方々から直接電話をしてみたらいいと言われたそうです．A県士会には日本作業療法士協会（以下，協会）の活動を通じて知り合うことができた諸先輩や友人がおり，これまでも何度か研修会の講師としてお招きいただいたことがありました．そういったつながりもあったことから，電話をいただいたときには非常に嬉しかったですし，私自身協会の事例報告登録制度の創設からかかわっていることもあり，この制度ができた背景とその目的をお伝えしたいと考えてお引き受けしました．