連載 せんねん村村長 老いを地域で活かす・12【最終回】
「わが人生に悔いなし」―私の死支度
中澤 明子
1
1社会福祉法人せんねん村
pp.728-731
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101689
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いよいよ最終回となりました。最初,「老いを地域で活かす」というサブタイトルには,わずかな抵抗感がありました。その一方で,介護保険証をもらった身であれば,名実ともに“老人”であると認める気持ちもありました。それを証明するかのように,昨年12月には新型インフルエンザワクチンの副作用で体調を崩し,姑の亡くなった日は声が出ない状態でした。ひどい咳が長引き,一時は血中酸素飽和度が95%まで低下するという経験を初めてして,しみじみと老いを実感した1年でもありました。サブタイトルは見事に正しいと感心した次第です。そして今,私は“死支度”を始めています。
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