甃のうへ・第37回
わが理学療法士人生…為せば成る!
田代 千惠美
1
1帝京平成大学大学健康メディカル学部理学療法学科
pp.586
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200582
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「定年」という声を身近で聴く機会が多くなってきました.リハビリテーション学院時代に一緒に学んだ同期生が定年を迎え,第2の人生を歩み始めています.さて,自分の人生はどうであったのかと自問してみよう.
「理学療法士の専門学校に進学するように」.父親に言われたのが,高校3年生の夏休みでした.高校生時代は,バレーボール部で毎日“アタック”“レシーブ”と黒く日焼けしてコートをかけずり回っていました.志だけは高くもち,大学に進学し,教育者の道をめざそうと考えていました.そんなときに,聞いたことも見たこともない分野のリハビリテーション,理学療法士…とは,なんぞや? でも,とても厳格な父親の言うことには反論できず,受験したのが,東京都立府中リハビリテーション学院でした.父の理論では将来性のある学問であり,日本に広く知れわたり,必要とされる医療分野であるとのこと.
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