連載 ヒト・モノ・バをつなぐ認知症ケア―今日のデザインの役割・10
徘徊の対処と必要な情報・2
山崎 正人
1
1東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程
pp.334-337
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101312
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
徘徊に関する事例の整理
アルツハイマー型認知症(以下,AD)の徘徊は知的レベルの低下に従って出現率が高くなります。また,視空間障害による迷子傾向は徘徊をきたす原因となるといわれています1)。
前号では,母の徘徊に関連する「探しもの」「迷子」を含んだ原因について整理をしました。本稿では,これらの分析に基づき実施した環境配慮を紹介します。
事例の紹介にあたり,縦断研究で実施をした環境配慮の背景にある介護者の関わりを「直接的支援」,それを補うかたちで実施された環境配慮を「間接的支援」と呼び区別しました。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.