連載 家族にできるケアの手引き―在宅で療養するがん患者の家族のための事前説明ブックレット・11
―医療処置法④―経管栄養法
福井 小紀子
1
,
田中 千賀子
2
1千葉大学看護学部訪問看護教育研究分野
2田園調布医師会立訪問看護ステーション
pp.694-699
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100897
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経管栄養法
食べ物がうまく飲み込めなかったり,食道や胃の入り口が狭くなって食べ物が口から摂取できなくなったときに,胃や腸に管を挿入して栄養を送り込む経管栄養法を行なう場合があります。経管栄養法には,鼻から胃まで管を通す「経鼻胃管栄養法」と,腹部に穴を開けて胃や腸に管を通して,そこから直接栄養を入れる「胃ろう・腸ろう栄養法」があります(図1)。点滴などで静脈から栄養をとる方法に比べて,消化管を使うので自然な栄養投与方法であり,より安全性が高く,コストが安いなどの利点があります。
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