連載 家族にできるケアの手引き―在宅で療養するがん患者の家族のための事前説明ブックレット・9
―医療処置法②―点滴(末梢静脈栄養法)
福井 小紀子
1
,
田中 千賀子
2
1千葉大学看護学部訪問看護教育研究分野
2田園調布医師会立訪問看護ステーション
pp.514-517
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100834
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点滴(末梢静脈栄養法)
ご家族へのアドバイス
病気が進行すると,食事だけでなく水分も十分にとれなくなってきます。必要に応じて医師の判断で,点滴(末梢静脈栄養法:腕や足の静脈などの末梢から針を刺し,短時間または長時間持続して点滴を行なう方法)をすることがあります。
ただし,がんの末期の場合,栄養がとれないからといって,むやみに点滴を行なうことがよいとは必ずしも言えません。点滴を行なうことで,かえって患者さんに身体的な負担をかけ,よりつらい思いをさせてしまうこともあります。医師とよく相談して,方針を決めていきましょう。
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