特集 介護職と医療職の連携―「医行為外」問題から考える
在宅介護という行為の現実と法の狭間で
川口 有美子
1,2
1日本ALS協会理事
2NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会理事
pp.550-555
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100845
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本誌3月号までの連載「わたしのため・からはじまる在宅介護」でたびたび紹介させていただいたヘルパー養成研修講座「進化する介護」も今年で4年目。これまで500名を越す新人ヘルパーたちにALSの療養に必要なケアを教えて,自立支援法の重度訪問介護従業者証を発行してきました。今では都内で在宅療養中のALS患者のおよそ30%が当方を受講したパーソナルアシスタント*1を利用しています。
当会では人工呼吸器の仕組みや,気管からの痰の吸引,胃ろうからの経管栄養などについて,講義と手技の両面から教えてきました。新人ヘルパーの実習は研修修了後も利用者宅で続き,個人差もありますが一人前のヘルパーに育つまでほぼ半年はかかります。今のところ大事に至るようなミスは報告されていませんし,特訓の末,家族の一員になったヘルパーは大事にされ定着しているようです。
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