特集 ステーションを活性化させる管理者とは
設置法人・地域ニーズに応える訪問看護事業―設置法人がステーション管理者に期待するもの
佐藤 清江
1
1社会福祉法人日本医療伝道会総合病院衣笠病院
pp.543-547
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100699
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
衣笠病院は横須賀海軍工廠共済組合病院衣笠分院を譲り受け,1947年にキリスト教精神に基づいた病院として開設された。4名の医師を含む総勢35名のスタッフで診療が開始された。しかし,1960年1月6日午後9時,産婦人科病棟より出火し,病院の大半を焼失するとともに,16名の尊い命を失ったという歴史を持つ。
その後,多くの方々の支援により復興が許され,内外のキリスト教関係団体,県市行政,地域後援会のご援助をいただき現在に至っている。
55年の歴史の中で,福祉医療を実践するとともに,時代の変化に対応し,かつ地域のニーズに応える努力を積み重ねてきた。医療・福祉・保健の分野において,出産からターミナルケアまで,いわゆる「ゆりかごから墓場まで」の施設を整え,その成果をあげている。
特に1996年よりスタートした訪問看護ステーションの発展は目覚ましく,地元横須賀市内(人口約43万人)で1,2番を誇る規模で,その他の在宅サービスと連携して展開している。病院,特別養護老人ホーム,介護老人保健施設,在宅ケア部門の看護職の連携を密にして,在宅から入院へ,入院から在宅・施設入所がスムーズに行なわれ,利用者中心のサービスと質の向上に努めている。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.