特集 病院のカウンセリング機能
患者・家族への心理的・社会的サポート
アドボカシー室の設置
鶴田 正敏
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1神奈川県総合リハビリテーション事業団七沢リハビリテーション病院脳血管センター総務部アドボカシー室
pp.296-299
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100589
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アドボカシー室設置の趣旨
七沢リハビリテーション病院脳血管センターでは,「患者の立場に立った医療を実践する」という病院理念に基づき,患者・家族の苦情・提言などを真摯に受け止め,患者の「人権と権利,利益の擁護」の視点から適切に対応することによって,患者・家族に良質かつ適切な医療を提供することを目的に平成13年4月,アドボカシー室が設置された.
本来,サービスを受ける患者・家族の声は,病院や職員に対する率直な評価であり示唆であるはずである.その声を真正面から受け止め誠実に対応することは,患者・家族と病院の間の信頼感を高め,かつ医療の質の向上にもつながる.さらに,患者・家族は病院側に苦情や提言を言いたくても医療上不利益を被るかもしれないと我慢してしまうことが多い現実もまた否めない.
こうした背景から,当院では病院を守るスタンスとしての相談窓口ではなく,彼らの視点で迅速かつ適切な解決を促進するシステムの必要性を強く認識し,患者・家族の立場を守るスタンスの相談窓口を設けた.
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