特集 在宅ALS療養者ケアのコツを知る
在宅ALS療養者を医師はどう診ているのか―仙台往診クリニック医師の療養支援のコツ
川島 孝一郎
1
1仙台往診クリニック
pp.256-263
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100495
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はじめに
疾病としての筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,幾多の医学,看護学の対象として論じられ,かつ病院,外来,そして在宅の実践の場で,数多くはなくとも遭遇する機会があるものです。そのとき,疾病を抱えながら暮らす療養者とその家族の全体(すなわち生活者)に対して,そこに出会う医療者(医師,看護師等)がどのような心理的,医療的態度を示すかによって,療養者の生活が豊かにもなり,あるいはつらい毎日になってしまうのです。したがって,具体的な医学知識と医療技術を駆使する手前で,医療者に理解されていなければならないことがあるのです。まずはそのいくつかを挙げ,その上で実践の現場におけるさまざまな医療のコツについて解説しましょう。
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