特集 在宅における褥瘡ケア
在宅における褥瘡ケアの課題と専門職の責任
田中 マキ子
1
1山口県立大学看護学部
pp.228-232
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100057
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心残りだったMさんの褥瘡
筆者が在宅における褥瘡ケアについて考え始めたきっかけは,次のような経験だった。
ある日,懇意にしているH医師から電話があった。「訪問しているMさんが褥瘡をつくっているんだよ。ちょっと見てくれないか」。嬉しい電話であった。H医師は私のかかりつけ医で,いつもわがままを言っているので,この時ばかりは恩返しをとはりきった気持ちになった。と同時に,在宅での褥瘡の実情について知りたい思いも手伝い,必要物品を褥瘡バッグと称して仕立てて,早々に向かった。
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