連載 老人虐待―米国からの報告・1【新連載】
医療・保健・福祉専門職者の責任と期待
江原 勝幸
pp.662-665
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901712
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
以下の事例は,カリフォルニア州立大学大学院のソーシャルワーク学部の実習で担当したさまざまな老人虐待(Elder Abuse)のケースのひとつです.実習先のサンタクララ郡社会サービス機関(Santa Clara County Social Services Agency)成人虐待保護課(Adult Protective Services,略してAPS)は家庭での老人および特定の成人の虐待報告を受け,その問題解決にあたる公的な福祉サービス機関です.日本でも虐待問題は表面化していないだけで,家庭や施設でお年寄りが深刻な虐待の被害にあっていることも多いかと思います.アメリカのような虐待に取り組む専門機関のない日本で,家庭で直接看護・介護にあたる専門職従事者である皆さんは老人虐待問題をどのよう考えているのでしょうか.この問題に対して専門職者としての責任は重く,皆さんの適切な対応が期待されています.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.