在宅医療技術の進歩22
褥瘡の在宅ケア
夏井 睦
1
Makoto Natsui
1
1特定医療法人慈泉会 相澤病院 外相治療センター
pp.898-900
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101048
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病院などの医療機関での治療と,在宅での治療での最大の違いはマンパワーの差であろう.そのため,同じ褥瘡を治療するにしても,在宅の場では最小限のマンパワーで対処するしかない.そうである以上,在宅での褥瘡治療は簡便で手技が容易で,しかもマンパワーを必要としない方法が望ましいことはいうまでもないだろう.また,褥瘡は本質的に慢性創であって治療に長い時間を要するため,高価な治療材料や薬剤の使用も避けたいところである.
上記のような条件を考えた時,在宅における褥瘡治療の本命は「ラップ療法」しかないと考えている.もちろん,病院での褥瘡治療においてもこれがベストである.
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