特集 理学療法の展望2006
第Ⅱ部 理学療法の発展と課題
褥瘡の理学療法の発展と課題
日髙正巳
1
1吉備国際大学保健科学部
キーワード:
褥瘡
,
シーティング
,
物理療法
Keyword:
褥瘡
,
シーティング
,
物理療法
pp.1174-1175
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100727
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1.褥瘡に対する理学療法士の関わりの現状
理学療法士にとって褥瘡との関わりは,古くて新しい領域といえる.理学療法を実施していくうえで,褥瘡は活動性向上に対する大きな阻害要因とされ,褥瘡予防ならびにハバードタンクを用いた水治療法等の褥瘡治療にも,以前は関わっていた.しかしながら,運動療法を主体とするようになり,物理療法での取り組みは減少した.また, 理学療法士養成教育においても,脊髄損傷者に対する褥瘡予防ということで簡単に触れられる程度となり,褥瘡対応は他職種に委ねてしまうことが多くなった.そのような状況の中,社会情勢の変化等によって,改めて褥瘡に対して理学療法士が関わることが求められるに至ったといえよう.
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